定山渓温泉を望む高台に緑の中ひっそりと建っています。
1905年に建立。春は参道脇にエゾエンゴサクが咲き、秋には紅葉のスポットになります。夕日岳(ゆうひだけ)の登山口が境内奥にあり、登山者の憩いの場所にもなっています。
美泉定山(みいずみじょうざん)が無人の境地に拓いた湯治場を守り、専心定山渓の開拓に努力をしようではないかという話が持ち上がり
1905年(明治38年)7人の入植者によって建立されたのが起こりとされています。
1918年(大正7年)には木造神明式本殿に改築し
「大己貴神(おおなむちのかみ)」ほか
「少彦名神(すくなびこなのかみ)」
「大山祇神(おおやまづみのかみ)」
「金山彦神(かなやまびこのかみ)」
「罔象女神(みずはめのかみ)」
の五柱を祭神としてお祀りし、1950年(昭和25年)、定山渓温泉の礎を築かれた美泉定山を合祀(神様として一緒に祀ること)しています。
現在は神職は常駐せず、祭事には札幌市中央区の三吉神社(みよし・じんじゃ)の神職が兼務しており、定山渓神社祭りは、毎年9月9日に宵宮祭、10日に例祭が行われています。
境内奥には馬頭観世音(ばとうかんぜおん)碑や夕日岳登山口があり、
鳥居前の社名碑には『天皇・皇后両陛下御来道記念』と記してあります。
(※昭和天皇裕仁(しょうわてんのう・ひろひと)親王)