熊本県西部にある天草諸島は、キリシタン信仰や文化と歴史的に縁が深く、当時の信仰をしのばせる場所が多く残るエリア。
潜伏キリシタンがつないだ文化が生きる場所・﨑津
熊本県南西部にある天草諸島は、大小120余りの島からなる広い地域。
熊本県では海の観光地として人気のエリアです。
「天草上島(かみしま)」
「天草下島(しもしま)」
などの主だった島はすべて橋でつながっているため、ドライブで島を巡ることができます。
この天草諸島、江戸時代にキリシタンが起こした「島原・天草一揆」(1637~1638[寛永14~15]年)の舞台となり、潜伏キリシタンが多くいた歴史を持つ場所です。
そのため、全域にわたってキリスト教信仰の文化が残っています。
天草下島の南西端にある漁村・﨑津集落は、潜伏キリシタンの文化が特に色濃く受け継がれた地域。
キリスト教弾圧下において、日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた希少な宗教文化が評価され、
ユネスコ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の1つとして2018年7月に認定されました。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
の構成資産の1つとして登録されたことで注目を集めています。