与謝野寛、与謝野晶子の歌碑 2022 9/14 北海道函館市


昭和31年(1956年)

市立函館図書館の創設者であり館長でもあった岡田健蔵の十三回忌が行われ、その際に彼の雅号にちなんだ図書裡会が結成された。

翌32年(1957年)、同会は棒二森屋百貨店の援助を得て、岡田健蔵を顕彰する意味も込め、昭和6年(1931年)に来函した与謝野寛・晶子の歌碑を立待岬に建立した。


晶子の短歌中に岡田先生とあるのが、健蔵のことである。


また寛の作品として、健蔵の親友である宮崎郁雨の名前が読み込まれた短歌が選ばれた。

■碑文

浜菊を郁雨が引きて根に添ふる立
待岬の岩かげの土       寛
啄木の草稿岡田先生の顔も忘れじ
はこだてのこと         晶子



此の碑に刻んだ歌は、与謝野寛、晶子
夫妻が昭和六年六月六日函館に来遊し
た時の詠草の中から選んだもので、歌
の中の人間は、郁雨宮崎大四郎、啄木
石川一、図書裡岡田健蔵である。
昭和三十二年八月十五日建立
計画 図書裡会
賛助 棒二森屋



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